FULL Kabs(井上和彦・三ツ矢雄二・水島裕)とは…
1974年、 TVA「宇宙戦艦ヤマト」の放送を切っ掛けに、アニメブームは始まった。
それまで「テレビ漫画」と呼ばれていたものが「アニメ」と言葉を変え、
視聴者層を未就学児童~ローティーンから、ハイティーン~社会人までと大きく拡げ、
市民権を獲得していくのだった。
そんな中から、新たな声優の息吹が芽生え始めた。
「井上和彦」「三ツ矢雄二」「水島裕」の3人で在る。
それぞれ10代後半に声優デビュー。その後、経験・研鑽を重ね、
作品の主人公たちがハイティーン化し、視聴者が感情移入しやすい、
より視聴者層・目線に近い主人公を演じるキャストとして
その実力を遺憾なく発揮、「新・御三家」(*1)と呼ばれ、数々の作品のメインキャストを演じ、
1980年代のアニメブームを牽引して行く事になる。
活躍の場は過去に例を見ないほど拡大。正に飛ぶ鳥を落とす勢いでその活動は枚挙に暇がない程。
後に続く若者たちの仕事場の門戸を大きく開放する礎になって行くのだった。
それから30有余年、彼らも還暦を迎える年齢に至った。
然し彼らは「伝説(レジェンド)」ではなかった。今も様々なステージで大活躍しているのだ。
そんな彼らが出会いから40年近い年月を経て、初めてユニットを結成。
「FULL Kabs~伝説(レジェンド)には未だ早すぎる!~」
今回のアルバムは、伝説へ向けて走り続ける彼らの軌跡を辿り、凝縮した1枚なのである。
(*1)「御三家」富山 敬・井上真樹夫・神谷 明