REPORT
2019.06.21(fri)
【速レポ】『ランティス祭り』DAY1(4):アイカツスターズ!らのメドレーでヒートアップ
■妖精帝國
妖精帝國を象徴する国旗がなびく様がスクリーンに映し出され、どんよりとした漆黒の曇り空を背景に一羽のカラスが何やら不穏な物語の始まりを告げる中、シンフォニックなサウンドが押し寄せ“いくぞ、幕張!”の一声を合図に真っ赤なサイリウムの海、ひしめく臣民(ファンの呼称)を前に漆黒の世界観を提示する彼女たちは無敵だ。妖精を信じる人間が少なくなってしまった朽ちた現代に、幕張(人間界)に降り立った終身独裁官・ゆい様(Vo)率いる5人組ゴシックメタル・バンド、妖精帝國はヘヴィなサウンドでありつつも、繊細な感情をエアリーな独自の声色で表現する力に心底魅了される。そんな女皇・ゆい様のみが唯一の妖精の存在だ。TVアニメ『未来日記』のOP主題歌「空想メソロギヰ」でもドラムの重低音とヘヴィネスなギターが鳴り響く中、スリリングに攻めたステージングに息を飲むように聴き入った。葛藤に向き合う力強さを宿す血気に逸る巨民の歓声を浴びて歌い終えると真っ赤に統一されたサイリウムの光に“光る棒は我々の式典(ライヴ)の時には見ることがないからなぁ。それは赤だけなのか?”と人間界の不思議なサイリウムに反応を示した。そんな徹底された世界観もさることながら、臣民のテンションをさらに引き上げたのはゆい様が独裁官席から見下ろし歌い出った「Patriot Anthem」。“其方らの本気の声、聴かせる時間だ! 元気は残ってるな? 力の限り叫べ!”と巻き起こったシンガロングには、ゆい様にどこまでも付いて行く熱き信仰心を感じさせるような一直線に力を宿した声が印象的で、去り際の“そなたらが我が帝国とあらんことを”とお決まりの言葉がとても頼もしかった。妖精帝國と人間界がひとつになる瞬間を目撃した余韻にシビれるほど胸を打たれた。
妖精帝國を象徴する国旗がなびく様がスクリーンに映し出され、どんよりとした漆黒の曇り空を背景に一羽のカラスが何やら不穏な物語の始まりを告げる中、シンフォニックなサウンドが押し寄せ“いくぞ、幕張!”の一声を合図に真っ赤なサイリウムの海、ひしめく臣民(ファンの呼称)を前に漆黒の世界観を提示する彼女たちは無敵だ。妖精を信じる人間が少なくなってしまった朽ちた現代に、幕張(人間界)に降り立った終身独裁官・ゆい様(Vo)率いる5人組ゴシックメタル・バンド、妖精帝國はヘヴィなサウンドでありつつも、繊細な感情をエアリーな独自の声色で表現する力に心底魅了される。そんな女皇・ゆい様のみが唯一の妖精の存在だ。TVアニメ『未来日記』のOP主題歌「空想メソロギヰ」でもドラムの重低音とヘヴィネスなギターが鳴り響く中、スリリングに攻めたステージングに息を飲むように聴き入った。葛藤に向き合う力強さを宿す血気に逸る巨民の歓声を浴びて歌い終えると真っ赤に統一されたサイリウムの光に“光る棒は我々の式典(ライヴ)の時には見ることがないからなぁ。それは赤だけなのか?”と人間界の不思議なサイリウムに反応を示した。そんな徹底された世界観もさることながら、臣民のテンションをさらに引き上げたのはゆい様が独裁官席から見下ろし歌い出った「Patriot Anthem」。“其方らの本気の声、聴かせる時間だ! 元気は残ってるな? 力の限り叫べ!”と巻き起こったシンガロングには、ゆい様にどこまでも付いて行く熱き信仰心を感じさせるような一直線に力を宿した声が印象的で、去り際の“そなたらが我が帝国とあらんことを”とお決まりの言葉がとても頼もしかった。妖精帝國と人間界がひとつになる瞬間を目撃した余韻にシビれるほど胸を打たれた。
■Faylan
誰もが心を通わせるアニソンが人生の中に1曲はあるはず。そんな活力を与えてくれるステージをめまぐるしく立て続けに披露してくれた前半戦は、デビュー10周年を記念したベストアルバム『mind as ROCK!』のリリースを7月24日に控えるFaylanのメジャー1stシングル「mind as Judgment」からさらにヒートアップ! 20周年の祝祭ムードを盛り上げる疾走感のあるシリアスでもあり気迫ある歌声で高揚感をさらに引き上げたかと思えば、ピアノの音色に美しい歌声を乗せたりとそのコントラストが魅力的だ。ロングトーンを響かせ、その存在感を示すと、“みんなで飛ぶよ! せーの!”とジャンプし一瞬にして心を掴むFaylan。ステージをあとにすると惜しむ声があふれるほどだった。
誰もが心を通わせるアニソンが人生の中に1曲はあるはず。そんな活力を与えてくれるステージをめまぐるしく立て続けに披露してくれた前半戦は、デビュー10周年を記念したベストアルバム『mind as ROCK!』のリリースを7月24日に控えるFaylanのメジャー1stシングル「mind as Judgment」からさらにヒートアップ! 20周年の祝祭ムードを盛り上げる疾走感のあるシリアスでもあり気迫ある歌声で高揚感をさらに引き上げたかと思えば、ピアノの音色に美しい歌声を乗せたりとそのコントラストが魅力的だ。ロングトーンを響かせ、その存在感を示すと、“みんなで飛ぶよ! せーの!”とジャンプし一瞬にして心を掴むFaylan。ステージをあとにすると惜しむ声があふれるほどだった。
■玉置成実
その後、スポットライトに照らされて姿を現したのはブラックの煌びやかな衣装姿の玉置成実。TVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG』ED主題歌の映像にあわせて“幕張盛り上がって行きましょーう!”と声をあげ、暗闇に光を照らすような「ALL-WAYS」でロックに攻めたステージを繰り広げた。
その後、スポットライトに照らされて姿を現したのはブラックの煌びやかな衣装姿の玉置成実。TVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG』ED主題歌の映像にあわせて“幕張盛り上がって行きましょーう!”と声をあげ、暗闇に光を照らすような「ALL-WAYS」でロックに攻めたステージを繰り広げた。
■米倉千尋
そして、“Welcome to 『ランティス祭り』!”と米倉千尋。曲中に“Are you OK?”と勢いよく煽りながら、「Give me five!」でオーディエンスとの距離をギュっと詰めた。感謝をパワーに変え、“『ランティス祭り2019』、1日目! みんなの声を聞かせてくれ!”と幕張の隅から隅まで煽り、“ランティス20周年おめでとう”と石田燿子にバトンを渡す。
そして、“Welcome to 『ランティス祭り』!”と米倉千尋。曲中に“Are you OK?”と勢いよく煽りながら、「Give me five!」でオーディエンスとの距離をギュっと詰めた。感謝をパワーに変え、“『ランティス祭り2019』、1日目! みんなの声を聞かせてくれ!”と幕張の隅から隅まで煽り、“ランティス20周年おめでとう”と石田燿子にバトンを渡す。
■石田燿子
「INFINITY〜あの日を越えて〜」のエアリーな歌声で幕張を包み込んだ石田燿子は、“何度立ち止まっても進んで行ける”と背中を押すようなやさしい声で観る者を癒していくように歌い上げた。さらに、ここで“ふたりを呼び込みたいと思います”と“ちっひー、なみちゃん!”と声を掛け、米倉千尋と玉置成実の3人でか軽くトークし、“『ランティス祭り』、最後まで楽しんでね!”と笑顔でステージを後にしたのだった。
■喜多修平
その後、登場した人気アニソンシンガーの喜多修平は、TVアニメ『世界一初恋』OP主題歌 のアニメ映像を背に「世界で一番恋してる」を披露。15周年の本祭典にも出演した彼が、20周年を祝す勢いは凄まじかった。リズミカルでメロディアスな楽曲に合わせてステージを下手から上手に全力で猛ダッシュ! カメラ目線を送るなど圧倒的でやんちゃなサービス精神あふれるライヴを繰り広げ、ギターソロが高鳴り、爽快なサウンドとビートが多幸感を連れてくる、そのステージングには自然と笑顔がこぼれていた。
その後、登場した人気アニソンシンガーの喜多修平は、TVアニメ『世界一初恋』OP主題歌 のアニメ映像を背に「世界で一番恋してる」を披露。15周年の本祭典にも出演した彼が、20周年を祝す勢いは凄まじかった。リズミカルでメロディアスな楽曲に合わせてステージを下手から上手に全力で猛ダッシュ! カメラ目線を送るなど圧倒的でやんちゃなサービス精神あふれるライヴを繰り広げ、ギターソロが高鳴り、爽快なサウンドとビートが多幸感を連れてくる、そのステージングには自然と笑顔がこぼれていた。
■アイカツスターズ!
と、ここでメドレーでさらに熱くなる『ランティス祭り』。可愛らしさとキレのあるダンスを披露したアイカツスターズ!がカバーしたのは、TVアニメ『こどものじかん』のED主題歌「ハナマル☆センセイション」。20周年の『ランティス祭り』に入れ代わり立ち代わりのフォーメーションでここぞとばかりにぶつけていく、それぞれのキャラを存分に見せつけ、グングンとボルテージを上げていった。
と、ここでメドレーでさらに熱くなる『ランティス祭り』。可愛らしさとキレのあるダンスを披露したアイカツスターズ!がカバーしたのは、TVアニメ『こどものじかん』のED主題歌「ハナマル☆センセイション」。20周年の『ランティス祭り』に入れ代わり立ち代わりのフォーメーションでここぞとばかりにぶつけていく、それぞれのキャラを存分に見せつけ、グングンとボルテージを上げていった。
■Faylan
パステルカラーのワンピースに衣装チェンジして再び登場したFaylanは、TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』ED主題歌をカバー。太陽が燦々と照りつけるような熱いパッションを感じさせる「INSIDE IDENTITY」を、自身の情熱と見事に重ね合わせてファルセットを響かせるさまは圧巻だった。
パステルカラーのワンピースに衣装チェンジして再び登場したFaylanは、TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』ED主題歌をカバー。太陽が燦々と照りつけるような熱いパッションを感じさせる「INSIDE IDENTITY」を、自身の情熱と見事に重ね合わせてファルセットを響かせるさまは圧巻だった。
■橋本みゆき&美郷あき
さらにアッパーなムードを一転させたのは、『ランティス祭り』の前半戦でも見事なステージを展開してくれた橋本みゆき&美郷あきのふたり。『おねがい☆ティーチャー』OP主題歌「Shooting Star」をカバーすると、幕張はブルーのサイリウムに染まる。ソフトな歌声でほてりを静めていき、観る者をロマンチックな世界へと引き込む、絆深まるステージだった。
■喜多修平&STEREO DIVE FOUNDATION
続いて、喜多修平とSTEREO DIVE FOUNDATIONが登場すると一気に歓声があがる。TVアニメ『Free!』のED主題歌「SPLASH FREE」で熱い夏にぴったりな煌びやかさを感じさせつつも、さわやかなナンバーでオーディエンスにエールを送った。
■玉置成実&ChouCho
メドレーの締め括りは純白のドレス姿で登場した玉置成実&ChouCho。TVアニメ『IS<インフィニット・ストラトス>』ED主題歌の「SUPER∞STREAM」でどこまでもポジティブなドライブ感全開の歌を届け、その“諦められない”衝動を後押しする楽曲に、オーディエンスもサイリウムを高く高く振り上げて呼応。止められないあふれる想いが“これでもか!”と言わんばかりに伝わるステージのラストは、玉置の“みんなで一緒に飛びましょう!”の声で一斉ジャンプ! 去り際には玉置がChouChoに“お誕生日おめでとう”と声を掛ける場面もあり、微笑ましかった。
text by 後藤千尋
【SET LIST】
■妖精帝國
1. 空想メソロギヰ
2. Patriot Anthem
■Faylan
1. mind as Judgment
■玉置成実
1. ALL-WAYS
■米倉千尋
1. Give me five!
■石田燿子
1. INFINITY〜あの日を越えて〜
■喜多修平
1. 世界で一番恋してる
〜メドレー〜
■アイカツスターズ!
ハナマル☆センセイション
■Faylan
INSIDE IDENTITY
■橋本みゆき、美郷あき
Shooting Star
■喜多修平、STEREO DIVE FOUNDATION
SPLASH FREE
■玉置成実、ChouCho
SUPER∞STREAM