REPORT

2019.06.22(sat)

【速レポ】『ランティス祭り』DAY2(5):nano.RIPE・小野賢章が焚き付け、森久保祥太郎が加熱! 新谷良子らによるメドレーも!
nano.RIPE
■nano.RIPE
千葉県の同郷・同級生同士で結成されたきみコ(Vo&Gu)&ササキジュン(Gu)によるロックバンド、nano.RIPE。きみコが“海浜幕張に帰ってきましたよー!”と明るく元気な声で登場し、“『ランティス祭り』DAY2。2ブロック目楽しんでいきましょう! 祭りだー!!”と一度聴いたら癖になるハイトーンヴォイスで叫ぶと、客席から掛け声があがる。スクリーンに映し出されたTVアニメ『花咲くいろは』の映像に合わせて、夏を感じさせる今の時期にぴったりなさわやかなアッパーチューンOP主題歌「面影ワープ」が投下され、みるみる熱が上昇していくフロアー。突き抜けるギターソロからのファンの大合唱も、ひと際大きく響いていた。

さらに“ランティス祭り20周年ということで、僕らは去年ありがたいことにバンド結成20周年を迎えたんですけど、ランティスデビューは10周年。上には上がいっぱいいるのでもっとビックになるために今日このステージを精いっぱいやる”と意気込みを語った。MCをはさみ、TVアニメ『citrus』OP主題歌「アザレア」へ。エッヂの効いたギターと一聴して印象に残るキャッチーなサビの対比が美しく、あっと言う間に観る者の心を掴んだ。

伊藤かな恵
■伊藤かな恵
幻想的な照明が広がり、真っ赤な華の髪飾りを付けて登場したのは、今年デビュー10周年の伊藤かな恵。声優の活動もさることながらランティス所属のアーティストの多くの名曲の作詞・楽曲艇曲をしている彼女だが、披露したのはTVアニメ『大正野球娘。』のEDテーマであり、デビュー曲の「ユメ・ミル・ココロ」。ミドルなテンポに合わせてふんわりとしたサウンドに包まれていく同曲を歌い終え、イメージカラーの緑の草原のようなサイリウムに染まった客席を前に、初見の人に向けて“ベストアルバムを買って、私のことを知っていただければと思います”とアピール。ランティスの周年とともに、毎年の節目が訪れる彼女だが、“これからもよろしくお願いします!”と挨拶し、ステージに新谷良子を呼び込んだ。

新谷良子新谷良子
■新谷良子
伊藤のMCに呼び込まれて登場した新谷良子。するとグリーンのサイリウムがピンクに変わり、新谷が“ピンクになった!?”と感動する場面も。『ランティス祭り』に出演するのは3度目ということで、“3回目も祝えて嬉しいです”と感謝を伝えると、“まだまだ中盤戦ですよ。やっちゃっていいですか?”と一転して可愛らしい姿からは想像もつかないヘヴィでロックな「MARCHING MONSTER」を投下。ヘヴィでありながらも、キャッチーなナンバーにサイリウムを左右に大きく揺らすファンは、“マチモン”のお決まりのフレーズも全員できっちりとキメてくれた。その後もシンガロングは続き、ピンクに染まったステージは1曲ではあるが、強いインパクトを幕張に残した。

小野賢章
■小野賢章
20代の青春を全てTVアニメ『黒子のバスケ』に捧げていたとMCで語ったのは、同アニメの主人公、黒子テツヤ役で出演していた人気声優の小野賢章。黄色い声援が響く中、TVアニメ『黒子のバスケ』第3期第2クール帝光編OP主題歌「ZERO」でヒートアップさせていく。そして、客席を見渡し、“水分はちゃんと摂ってください。『ランティ水』っていうのがあるんですが…いつ飲むの?”と小野。オーディエンスは“今でしょ!”と微妙なトーンで応え、そのイマイチのリアクションに“もう少し頑張ろうと思います”と反省。そして、楽屋で一緒だったKISHOW(GRANRODEO)に“優しい先輩”と言うように言われたと話し、“KISHOWさん見てますか?”と投げ掛けならもいじり倒すMCを繰り広げつつ、“5年前デビューしてまもなく『ランティス祭り』のステージで歌った自分が、5年経ち1万5,000人の前で歌う姿は感慨深い”と自身の成長を振り返っていた。

森久保祥太郎
■森久保祥太郎
森久保祥太郎は4つ打ちのダンサンブルなサウンドが最高にクールでカッコ良い「FOCUS」を披露。そして、80年代のロックサウンドが感じられる王道ナンバー「CHAIN REACATION」では独自のスタイルをしっかりと提示。その存在感をもしっかりと受け取れる素晴らしいステージングは圧巻だった。

■新谷良子
メドレーカバーの幕開けはTVアニメ『ひだまりスケッチ』OPテーマの新谷良子による「スケッチスイッチ」。ガーリーロックなスタイルでステージに立つと、ポップでキャッチーなナンバーを流れるアニメ映像のカラフルな世界観とともに、躍動感のあるライヴを繰り広げテンションを上げていく。

■畑亜貴、eufonius
続いて畑亜貴&eufoniusが、TVアニメ『あずまんが王国』OPテーマでパンドラの箱の空けたような独自ワールドが場内を染めていく。曲に乗せてeufoniusが手拍子、畑が手を振りつつ“楽しんでますか?”と煽り、ふたりの歌が重なり合う圧倒的のライヴが展開された。

■たぴみる
TVアニメ『みつどこえ』OPテーマ「みっつ数えて大集合!」をカバーしたのは、大好きなタピオカミルクティーからとった、たぴみるという若手アニソンシンガー。パワフルに歌う様子は可愛らしく魅力的で、ついつい見入ってしまうほど。表情のひとつひとつに共感してしまうような不思議なパワーがあった。

■bamboo、AiRI
bambooと一緒に再びステージへ登場したAiRI。ふたりの登場に大きな歓声があがる中、TVアニメ『日常』OPテーマ「ヒャダインのカカカタ カタオモイ」でメドレーブロックのラストを盛り上げていく。アップテンポに畳み掛けたかと思えば、テンポを変えるなど、緩急をつけて歌い上げる姿にオーディエンスのクラップも自然と大きくなった。


text by 後藤千尋

【SET LIST】
■nano.RIPE
1. 面影ワープ
2. アザレア
■伊藤かな恵
1. ユメ・ミル・ココロ
■新谷良子
1. MARCHING MONSTER
■小野賢章
1. ZERO
■森久保祥太郎
1. FOCUS
2. CHAIN REACTION
■新谷良子
1. スケッチスイッチ
■畑 亜貴、eufonius
1. 空耳ケーキ
■たぴみる
1. みっつ数えて大集合!
■bamboo、AiRI
1. ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C