REPORT

2019.06.23(sun)

【レポート】『ランティス祭り』DAY3(6): LAZYが魅せた、貫禄のロックショー
LAZY
静寂が広がる会場にどっしりとしたドラムの一音が響くとステージに注目が注がれる。マイクスタンドを握りしめた影山ヒロノブ(Vo)がシャウトを轟かせ、始まった伝説のハードロックバンド・LAZYのステージ。まず、デビュー40周年記念シングル「Slow and Steady」より、井上俊次作曲のナンバー「Wandering Soul」が演奏される。影山のエモーショナルな歌声とLOUDNESSで活躍中の高崎 晃(Gu)の超絶ギターが熱を放ち、それに絡む井上俊次(Key)のキーボード。会場全体に広がっていく芳醇な音像が最高に気持ち良かった。

その余韻の中、“みなさんご無沙汰しています”と影山がひと言。そして、メンバー紹介のあと、“アニソンじゃないけど…”とバンドを組んだきっかけとなった曲ということで、ディープ・パープルの名曲「BURN」をプレイ。歪んだギターがうなりをあげ、オルガンの音色が華麗に駆け抜け、熱すぎるほどのロングトーンをサビで聴かせる姿は最高にロックだった。フロアーは真っ赤なサイリウムに染まり、一体感のある声と力強い拳があがる。そんなオーディエンスをさらに圧倒するかのように、高崎の壮絶な速弾きが炸裂し、井上もその熱い想いにキーボードソロで応え、最後に影山が痛烈なシャウト! 骨の髄まで浸食するようなLAZYの貫禄のあるサウンドに震えた。

LAZY
text by 後藤千尋

【SET LIST】
1. Wandering Soul
2. BURN