フィルムコンサート
2024年7月27日(土)
昼公演|開場13:00 開演14:00
夜公演|開場17:00 開演18:00
会 場|松戸・森のホール21 大ホール
指 揮|吉田行地
演 奏|Heartbeat Symphony
出 演|茅原実里、加藤達也
※3歳以上有料
※営利目的の転売禁止 ※転売チケット入場不可
※オークション等への出品禁止 ※迷惑行為一切禁止
※開場・開演時間、出演者は諸事情により変更になる場合がございます。それに伴うチケット代・交通費等の払戻しはいたしません。あらかじめご了承く ださい。
※お席によってはステージや演出の一部が見えない、もしくは見えにくい場合もございます。
※アルコール類の持込、及び飲酒してのご入場は固くお断り致します。
【公演に関するお問い合わせ】
インフォメーションデスク|https://information-desk.info/
キービジュアル・アクリルブロック(昼夜公演別・2種)
※グッズ付きチケットのグッズは公演当日、会場でのお渡しとなります。後日発送等の対応はできませんので予めご了承ください。
◆通常指定席 8,800円(税込)
一般発売(先着)
当日券(先着)
シリーズ音楽
加藤達也氏
『境界線上のホライゾン』は、自分にとって作曲家人生の大きなターニングポイントとなった作品です。
我らが原作者川上稔さんが創生されたその世界観やストーリー、登場人物たちの特異性のみならず、音楽を含めたすべての制作フェーズで通常あり得ないほどの異常な情熱とエナジーが注ぎ込まれた奇跡のような作品です。
当時、自分の果たすべき使命を遂げるために必死に足掻き藻掻き苦しんだ日々を今でも鮮明に覚えています。
そうやってまさに「燃焼回廊」のように熱い想いで作った楽曲たちと、今回長い時を経てコンサートという場で再会できることは作曲家として本当に光栄な気持ちです。
この作品を長きにわたり応援して下さり一緒に作り上げて下さった皆さんと会場でお会いできることを楽しみにしています。
行こうぜ皆!!!!
ホライゾン・アリアダスト/P-01S役
OPテーマ歌唱
12年ぶりに、TVアニメ『境界線上のホライゾン』の世界が蘇ります。
この作品では、ヒロインのホライゾン・アリアダスト/P-01S役を演じ、第1期のオープニング主題歌『TERMINATED』、第2期のオープニング主題歌『ZONE//ALONE』を担当させていただきました。
個人的なことですが、2024年4月にデビュー20周年を迎えさせていただきます。活動を通じて多くのアニメ作品と出会い、いつしか「声優アーティスト」と呼んでいただけるようになりましたが、その中でも『境界線上のホライゾン』との出会いは大きなものでした。
当日は、作品とそのファンのみなさまの間にある思い出に寄り添いながら、心を込めて唄わせていただきます。
「シリーズ名曲おさらい動画」
加藤達也氏が手掛けるオリジナルサウンドトラックに収録されたTVシリーズの劇伴音楽と、茅原実里さんが歌唱するシリーズ主題歌の中から、当日演奏される楽曲の一部をピックアップしてお届け。
ぜひ、「境界線上のホライゾン」の主題歌と劇伴音楽の数々を“おさらい“して会場にお越しください!
※演奏順は当日のセットリストではございません。
※当日演奏される楽曲は変更となる可能性がございます。
劇伴作家・加藤達也 “音楽”座談会
『境界線上のホライゾン』フィルムコンサートの開催を記念して、
シリーズ音響監督・鶴岡陽太氏・
劇伴作家・加藤達也氏による
「音楽座談会」が実現!
こちらの対談の模様は、公演当日会場で
販売される公演パンフレットに掲載予定。
その総文字数は15,000字超え!
ロングインタビューの冒頭部分を特別に先行公開します。
――今回『境界線上のホライゾン』フィルムコンサートの開催を記念して、シリーズ音楽を作ってこられた加藤達也さん、音響監督の鶴岡陽太さんに当時の思い出やエピソードをお伺いしたくお時間を頂戴しました。ホライゾンの音楽制作はどういう経緯でスタートしたのか覚えていらっしゃいますか?
劇伴作家・加藤達也氏(以下加藤) 劇伴音楽に先行してPV用の楽曲(『境界線へと』)と『通し道歌』を作ろうということになって、サンライズのスタジオで行われた顔合わせも兼ねた会議が始まりだったように思います。確か、当時はものすごい人数で会議をしていたような……。
音響監督・鶴岡陽太氏(以下鶴岡) 会議は川上さん率いる原作チームも交えて、毎回大人数でやっていたよね。
加藤 そうでしたね。僕はサンライズさんとのお仕事も初めてだし、鶴岡さんとお会いするのも初めてだし、当時ランティスにいらっしゃった伊藤さん(※1)からも「君のキャリアの中でもホライゾンはこれからキーになる作品だからね」みたいなことをよく言われていたので、ものすごく緊張して会議に臨んだ記憶があります。
※1 音楽プロデューサー・伊藤善之氏
鶴岡 思い返してみれば、加藤くんと一緒に仕事をするのは『境界線上のホライゾン』が初めてだったね。いちばん最初に会ったのは、ここ(鶴岡氏のスタジオ)でやった劇伴の打ち合わせだったかな?
加藤 はい。サンライズでの顔合わせの後に劇伴のメニュー打ち合わせがこのスタジオであって、そこで鶴岡さんとも初めてお会いしました。ちょうど『通し道歌』と『境界線へと』のデモを川上さんにも聴いていただいて、数度の打ち返しを経てある程度固まってきたという頃で。その打ち合わせで川上さんがまとめてくださった劇伴の資料を受け取ったのですが、メニュー表(※2)のように楽曲のリストと、各曲のイメージを言語化した控えめに言ってだいぶ長めの(笑)文章や参考曲がズラッと書かれていて。記された参考曲たちをその場で聴いて、イメージを膨らませていったんですよね。
※2 アニメやドラマの劇伴音楽を制作するにあたり、作中に必要となる楽曲の一覧をリスト化したもの。 通常、音響監督や音楽プロデューサーがまとめ、作曲家に発注する際に渡す。
――メニュー表は音楽プロデューサーや音響監督の方がまとめられることが多いイメージなのですが、原作者の方が自ら参考曲を挙げて、音楽メニューのご提案をされるというのはやはり珍しいことなのでしょうか?
加藤 なかなか他にはないと思います。ただ、『境界線上のホライゾン』の場合は、音楽・劇伴に限らず、アフレコ、ダビング、すべての現場に川上さんがいらっしゃって、旗振り役というか、能動的に動かれていたので。なんだったら、キャラソンの作詞までしていらっしゃったくらいでしたよね(笑)
――川上さんが挙げられた参考曲リストにはどんな曲が並んでいたんですか?
加藤 本当にいろんな曲が入っていました。J-POPもあったけど、主に80年代のゲーム楽曲が多かったかな。
鶴岡 テクノっぽい感じだよね。
加藤 そうですね。川上さんがゲームに造詣が深いっていうこともあって、8bitのサウンドみたいなものが多かったです。ただ、参考曲のような曲をそのまま作ってほしいだとか、音楽の方向性がこうだとかいうお話ではなく、参考曲と一緒に川上さんからいただいた膨大な量のテキストも相まって、ホライゾンの世界の「魂」的なイメージが伝わってくる、という感じだったと記憶しています。おそらく参考曲だけを聴いて曲を作るという話だったら難しかったかもしれませんが、作品自体も専門用語がいっぱいだし、ものすごく情報量の多い物語なので、川上さんからの資料とオーダーにとても助けられたというか……川上さんの中にあるイメージを具体的にご説明いただいて、視覚的にも捉えられたので、作り手としてはすごく助けになっていたなと思います。ただ、参考曲を受けて楽曲を作ろうとすると、どうしてもある程度の拡大解釈が必要な部分があったりもしたので、1期の音楽を作り始めた頃は常に「これでいいのかな?」という思いで、まさに暗中模索だったような気がします。
鶴岡 私からしても、加藤くんと一緒に仕事をするのが初めてだし、そもそもどんな音楽を作る方なのかも知らなかったから。その打ち合わせの場で、川上さんからいただいた参考曲のリストと膨大なテキストを拝見して、作家さんってすごいなあ、と。テキストの中身も膨大だけど、参考曲の数もものすごい量で。ここに書かれている参考曲分、全部曲作ったら多分劇伴余っちゃうよ!?ってくらいの量(笑)
加藤 確かA4で8枚分くらいの資料だったかな。楽曲のイメージや方向性が多岐に渡っていたからこそ、とりとめのない内容になってしまわないように気をつけないとな、と感じていたのを覚えています。
鶴岡 TVシリーズとして我々が担っていた部分は、膨大な原作からするとほんの一部でしかないんだけど、川上さんは最初からシリーズの音楽世界の全体像を我々に提示してくださっていた感じだよね。TVシリーズでやる限られたシーンの音楽をどう作るか、ということではなく、ホライゾンの世界をまるごと理解しようと思ったらこれだ!というような感じで。お、1期のメニュー表が出てきたよ。……
続きは『境界線上のホライゾン』
フィルムコンサート パンフレット本誌にて。
※編集中につき、実際の掲載内容は一部変更となる場合もございます。
2024年7月27日(土)にて実施されます【『境界線上のホライゾン』フィルムコンサート】のイベントオリジナルグッズ販売が決定いたしました!
イベントを盛り上げるグッズが盛りだくさん!
ぜひイベントの記念にお買い求めください!!
【販売時間】
2024年7月27日(土):10:30~終演後
場所:松戸・森のホール21 大ホール<イベント会場内の物販スペース>
- ※当日の状況次第で販売時間・タイミング等が変更になる場合がございます。
- ※開場準備のため、一度物販エリアへの入場を中断させていただく可能性がございます。
- ※昼公演、夜公演どちらの終演後も販売をいたします。
- ※事後通販は未定です。
【購入制限】
多くのお客様にお買い求め頂く為、下記の個数制限を設けさせて頂きます。
- ・Tシャツ:お一人様各サイズにつき3点まで
例)Tシャツ Sサイズ 3枚+Mサイズ3枚 - ・パンフレット、マフラータオル、フィルムライト、2WAYトートバッグ、扇子:お一人様1アイテムにつき5点まで
【お支払いについて】
- ・お支払いは現金・各種キャッシュレス決済がご利用いただけます。
- ・下記クレジットカード・電子マネー・バーコード決済等をご利用いただけます。
- ※会場でのチャージ・充電はできません。事前に残高のご確認・チャージ等をお願いいたします。
- ※クレジットカード決済のお支払は一括払いのみとなります。
- ※クレジットカードの提携などにより上記各社のマークが入っていても、ご利用いただけない場合がございます。
- ※通信環境等の事情によりご利用いただけない場合がございます。
- ※現金払いと他決済との併用はできません。
- ※当日、やむを得ない事情等でクレジットカード、電子マネー決済、QRコード決済のご利用を中止させていただく場合がございます。
【物販に関する注意事項】
- ・当日は、スタッフの指示に従っていただけますようお願いいたします。ご対応いただけない場合は、参加をご遠慮いただく場合がございます。
- ・公演前日の会場及び会場周辺での徹夜での座り込み、待機などは周辺の方のご迷惑になるとともに、お客様の安全を守るためにもご遠慮頂きますようお願い申し上げます。
- ・商品数には限りがございます。売り切れる可能性もございますのであらかじめご了承ください。
- ・売場を離れる前に商品の個数・種類等をお客様ご自身でもご確認ください。
- ・売場内での並び直しは禁止とさせて頂きます。少しでもたくさんの方にご購入頂けるよう、ご理解のほどお願い申し上げます。
- ・不良品以外の返品・交換はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
- ・グッズ売場でのレジ袋のご用意はございません。
- ・トレーディング行為は禁止とさせていただきます。
原作者
川上 稔氏
結論:ぶっちゃけ加藤さんが凄いんですよね。
説明:自分が何かコメントする意味あるのかな……。あ、自分、原作者です。
当時を思い出すと何か「原作者が音楽の設定も考えてるらしいぞ」という、らしいぞ? まあいいです。
そんな感じで劇伴の話になっていった訳ですが、自分が各シーン想定で聞きつつ作業してた曲が80年代や90年代前半のゲーム、つまりPSGやFM音源ベースだったので、
「コレをどう説明したらいいんだ……」
となりまして。しかしここは音楽PDの斎藤さんが、
「大丈夫ですよ! 私達もプロです! ”変な話”とか、そんな風には受け取りませんから!」
と言って下さって安心しました。
なもんで会議室で80年代や90年代のゲームとかBGMとか「この曲のこのイントロがですね!」と早口で始めたら斎藤さんの顔がみるみる内に、
「ンッ、変な話だぞコレ……!」
という硬直タイムに入ったのでダイレクトに言うと”終わった……”と思ったんですが、そこで斎藤さんが加藤さんを連れてこられて、
「二人で話し合って下さいね」
とこちら二人に丸投げされたのが始まりですね。
そんな流れでスタートした劇伴が今回クラシックですって奥様。
コレどう考えても加藤さんが凄いんですよ。ホントに。
そして茅原さんによるOP歌唱。
どちらもホント難しい曲で。何しろ一曲の中で曲調が数度変わる。
込める感情も変わった上でそれを伝えなければいけませんから、実力あることが前提の歌ですよね。
一度そのことを茅原さんに質問したことがありますが、
「そうなんですよ、コレ凄い難しいんですよー!」
って笑顔で言われてて「アッこの方、超人」と思いました。
今回はオーケストラ合わせでどうなるか。
実は作曲されるときに、一つ注文したことがあります。
ホライゾンは劇伴がクラシック調で、というのが決まっていましたから、OPもそのように、となっていたんですが、
「イントロだけストリングス入れて、それ以外はズンチャズンチャビートみたいなイントロ詐欺はやめて下さいね」
と言った時の現場の緊張感を皆さんに見せてあげたい……。
ともあれここでフルオケ版です。遂に来たなあ、という感ですね。
そして話を戻しますが、全体について一つ、どうなったかを聴いてみたい部分があります。
ホライゾンは内容と展開が多岐に渡るため、カット数が多くなることが予測されました。
だから自分の方としては、80年代や90年代のゲーム音楽、つまり1ループが一分無いような曲も見本として、
「始まって五秒以内に”あの曲だ”と解る作りにして下さい」
と頼みました。そうでなければ、短いカットが終わるまでにサビにも入れませんから。
デジタルが得意なアタックの強いイントロを、楽器それぞれに得意不得意があるクラシックで行う。
これを出来たことが、今でもTVなどのBGMとして使用されるホライゾンの劇伴、その独特の”個性”になったと思っています。
また、これを出来たと言うことが、先に述べている”加藤さんが凄いんですよね”です。
聞き終わった後、帰り道の何処かで言って頂きたい。
「加藤さんマジスゲえよな」
皆様宜しく御願い致します。