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■澄川龍一

繊細さのなかにある歌声の力強さが発揮された直球のトランス・ナンバー。ザクザクと刻まれるビートと伸びやかなギター・サウンドに鼓舞されるように高らかに歌い上げる勇ましさに、素直にカッコイイと思ってしまった。

■冨田明宏

晴れ渡る夏の青空を駆け抜け、体の隅々に生気が漲るような、健康的な魅力に溢れたダンス・ポップ・ナンバー。ユーロ・ビートやトランスなど、90年代に持ち込まれたシンセ・サウンドに情緒やドラマ性を取り入れたこの手のポップスは、バリバリのシンセ・サウンドながら豊かな情景を描き出す。これはまさに、日本人の発明品と言えるだろう。ダンサブルなビート感に呼応する、リズミカルな起伏を持ったメロディ。その上を、スキップするような軽やかさで走るシンセ・サウンド。これぞまさに、鉄板サウンド・スケープ!

■仲上佳克

クリスタルボイスの究極まで辿り着いた後には、意外に思えるほどにストレートなラブソングの登場となりました。まっすぐに、熱く、思いのたけをこちらへとぶつけてきています。この歌声で「とびこんでもいいですか?」と聞かれたら、それはもう二つ返事で「とびこんでこい!」と答えてしまいますよね。とはいえ、この歌の主人公が何らかの事情を抱えていて、その上で「とびこんでもいいの?」と言っているのであろうことは、想像するに難くありません。それでも我々は、彼女をしっかりと抱きしめてあげられるでしょうか? それだけ器の大きい人間になりたいものですね。いえ、きっとなれるはずです。何事にも、遅すぎるということはないのですから。

■永田寛哲

本曲がデビュー作という俊龍が作曲を担当。これまで徹底して使われてきた生ストリングスを廃し、ハードなロックギター・サウンドが前面に押し出されながら、サビでは多重コーラスというアグレッシブな仕上がりだ。90年代を感じさせる、いわゆる歌謡ロック的な曲調だが、こういったサウンドの中で聴かせる茅原のボーカルも、高音の響きなどに独特の存在感を示しており、なかなか魅力的だ。

■前田久

アルバム中、もっともハード・ロック色の濃厚なナンバー。8ビートに乗せて、ディストーションがたっぷりとかけた、豪快で空間的な広がりのあるギター・サウンドが鳴り響き、その間隙を縫うようにして、要所で小気味よくシンセが決めのフレーズを叩き込んでくる。なんともライブ映えの良さを予感させる楽曲で、ツアーでの披露が今から楽しみで仕方がない。

■水上じろう

元気のいい打ち込みリズム+歪みギターをバックに歌われるのは、
新しい自分への目覚め。
勇気と希望に満ちあふれてる。
もっと広い空をみつけて蝶が飛び立つ。

新しい世界に踏みだした彼女は、
さらに高く、どこまでも遠くへ、歌うことで飛んでいける。
たどり着けない場所なんてない。

■渡邊純也

臆病な恋愛に決別して、絆を求めて飛び立とうとする勇気を表現するには、
相当なヴォーカル力が要求されるが、その期待に見事に応えた。
《いまあなたの腕 心の中へとびこんでもいいですか?》と
疑問形で語られる等身大の恋愛観。
ストレートに心に響いてくるメロディとリリックから、
蝶々が飛び立つ瞬間の情景がはっきりと見えてくる。
「not late...」の後に続く物語は、きっとポジティブだ。
その羽に委ねられた希望と可能性はつきることはない。

クロスレビュアー

アニソンマガジン(洋泉社)などで執筆中の音楽/アニメ・ライター。

80年生の音楽ライター。アニソンマガジンの企画/メイン・ライターを務める。その他執筆媒体は、CDジャーナル、bounce、クッキーシーン、アニカンR-music等など。音楽ガイドブック制作によく参加したり、BGM監修やコンピの監修も手掛けたり。

フリーライター。各アニメ誌・声優誌等にて幅広く活動中。アニメNewtypeチャンネル内の動画インタビュー番組gammyの必萌仕事人ではメインパーソナリティーを務める。

編集プロダクション・ユービック代表。アニメソング専門誌アニソンマガジン編集長。

82年生。ライター。通称「前Q」。ライトノベル、アニメ、アニソンなどオタク周辺事象について広く執筆中。主な執筆媒体にオトナアニメ、アニソンマガジン(洋泉社)、まんたんブロード(毎日新聞)、ニュータイプ(角川書店)など。

フリー編集者、ライター。B Street Band所属。千葉県市川市出身。

構成作家。涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部、らっきー☆ちゃんねる、らっきー☆ちゃんねる 陵桜学園放課後の机、radio minorythm etc.